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ポリフェノールとは

ポリフェノールは、緑茶、コーヒー、紅茶、野菜、果物、ワイン、チョコレートなど日常的に摂取している食品に含まれています。
ポリフェノールは植物由来で、自然環境から自身を守る生体防御として、あるいは種の保存に必要な成分として合成されます。
基礎的研究から、各種ポリフェノールの構造と特性の解明が進み、抗酸化機能・抗炎症作用・抗動脈硬化・抗菌作用・抗腫瘍効果などの研究が進められています。

フレンチパラドックス

バブル末期に起こった、空前の赤ワインブームの引き金となった言葉です。フランス人は、喫煙率が高く、動物性脂肪を多く摂取しているのにもかかわらず、心筋梗塞などの冠状動脈性心臓病に罹患することが比較的少ない、という逆説的な疫学調査のことです。
その理由としてフランス人は赤ワインの消費量が多く、赤ワインに含まれるポリフェノール（アントシアニン・プロアントシアニン・レスベラトロールなど）の抗動脈作用が寄与していると考えられています。
また、フランス人に認知症が少ないことが解かり、第２のフレンチパラドックスと言われています。

地中海式食事法

「和食」は２０１３年１２月にユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、「地中海式食事法」は、それに先立ち２０１０年に登録されました。日本人の心臓病発生率は諸外国（上段のフランス人含む）より低いものの、地中海にある島の人々の方がより低いという報告は印象的です。
この島では、日常的にオリーブオイルをたくさん摂取しており、オリーブオイルに含まれるオレイン酸（一価の不飽和脂肪酸）やポリフェノール（ヒドロキシチロソールなど）が心臓病発症予防に寄与していると考えられています。
中でも、「ヒドロキシチロソール」というポリフェノールはあまり馴染みのない言葉ですが、ヨーロッパでは欧州食品安全委員会（EFSA）がその効果を認め、世界的にも注目度の高い物質です。

＊オリーブポリフェノールと、ＬＤＬ粒子の酸化的障害からの保護についての因果関係は確立されており、毎日５ｍｇのヒドロキシチロソールとその誘導体を摂取しなければならないと発表。

ポリフェノールには未だ解明されていない効果が多数あります。
植物由来の生体防御物質であるポリフェノールを上手に摂取して健やかな毎日を送りましょう。

　　